骨盤外科機能温存研究会

代表世話人挨拶

代表世話人:石原 聡一郎

骨盤外科機能温存研究会は,患者のQOLに大きく関わる骨盤内臓器の手術,機能温存や再建を研究課題として,この分野の医療の発展・普及を目指して平成3年に北條慶一先生(国立がんセンター外科),土屋周二先生(横浜市立大学外科),岡田清己先生(日本大学泌尿器科),園田隆彦先生(国立がんセンター婦人科)らが中心となって発足した研究会でございます。
特に骨盤内臓器の悪性疾患の治療におきましては近年の目覚ましい手術技術の進歩,薬物療法の進歩などにより生命予後が大幅に改善しつつあります。
「人生100年時代」という言葉を聞く機会が増えておりますが,患者の生命予後が改善してきている中で,排泄・排尿・生殖などの機能温存や再建の重要性はますます高まっており,それに伴い本研究会が果たすべき役割や意義も高まってきていると感じております。

本研究会は外科系・産婦人科系・泌尿器科系の医師が一同に会して発表・討論を行うという大変ユニークな特徴を有しており,研究会にご参加頂ければ単一の専門領域の中だけでは得られない新たな視点や知見を得ることができる大変興味深い研究会であることを分かっていただけると思います。
またそのような意味からも新しい時代を担う若い先生方にもますます参加して頂きたいと考えております。
今後も会員の皆さまと共に本研究会をより一層発展させて頂きたいと考えておりますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。


2019年9月6日
代表世話人 石原 聡一郎

研究会概要

研究会名 骨盤外科機能温存研究会
英文名称 Society for Pelvic Surgery and Function Preservation
住所 〒113-8655
東京都文京区本郷7-3-1
東京大学医学部附属病院 大腸・肛門外科
電話番号 03-3815-5411
FAX 03-5800-8819
Email kakimotor-sur@h.u-tokyo.ac.jp

研究会の目的

日常生活のQOL(排泄・排尿・生殖)に大きくかかわる骨盤内諸臓器の手術、機能温存および再建を研究課題とし、この分野における医学・医療技術の発展および普及に努めること。

活動内容

骨盤内臓器を取り扱う外科系・産婦人科系・泌尿器科系の医師が一同に会して診断・保存的治療・手術方法・再建法・手術成績・術後合併症などについてそれぞれの立場から年1回開催される研究会にて活発に発表・討論を行い、その発表内容は日本外科系連合学会誌に論文投稿されている。
会長を外科・泌尿器科・産婦人科に交互にし、毎回、20~30題の研究発表と特別講演・教育講演・シンポジウムなどが行われているが、ホームページの開設により、広く一般の興味ある方々にも情報を提供して行く予定である。
一方「会の運営・維持にあたっては、幹事会・世話人会がその任を負い、個人会員・施設会員からの年会費を以ってすべての研究会活動を運営している。

創立までの流れと沿革

昭和60年代前半から始まった厚生省がん研究班らにより骨盤内臓器の機能温存手術は飛躍的に進歩した。特にその北條班研究においては,外科系研究員のみならず産婦人科系や泌尿器科系,さらには解剖学系の研究者が参加し,その本来の研究が行われた。平成の時代に入り厚生省のがん研究助成が終了したのち,この活動を維持発展すべく当時の班員であった北條慶一(国立がんセンター外科),土屋周二(横浜市立大学外科),岡田清己(日本大学泌尿器科),園田隆彦(国立がんセンター婦人科)らが中心となって結成され,会をオープンとし,年1~2回の研究会を開いて骨盤外科の機能温存と再建について一層の発展を期すために広く研究討論する場を設けようとしたのが創立までの経過である。
北條慶一が初代の代表世話人に就任し,平成3年7月に横浜市立大学第2外科土屋周二が第1回研究会を主催した。その後、研究会の骨格となる幹事会、世話人会が発足し、以後年1回を基本として会が開催され、平成8年7月の第6回研究会において会則が制定され、平成10年7月の第8回研究会から小栁泰久が第2代の代表世話人に就任すると共に、事務局として東京医科大学外科学第3講座が会の運営にあたってきた。平成25年6月の第23回研究会からは渡邉聡明が第3代の代表世話人を務め、平成29年11月からは勝又健次がその役を代行している。(敬称略)

骨盤外科機能温存研究会